この様な症状の方が対象です。

 

マッサージ

・筋麻痺・筋萎縮

・関節拘縮
 ※病名は問いません
 ※マッサージは他の医療機関との併用が可能です。


   あん摩・指圧・マッサージの内容

● あん摩・指圧・マッサージの基礎知識

・あん摩・指圧・マッサージは、生体に対して手や指等による機械的刺激(おす、もむ、さする、たたく、震  

 わす、引っぱるなど)を与え、それによる生体反応からの治療効果を期待し、健康を増進させる手技療法です。

 

● あん摩・指圧・マッサージの手技の違い

・あん摩(按摩)の按は「おさえる」、摩は「なでる」を意味しています。

 古代中国で生まれ、奈良時代に日本へ伝わったとされています。

 東洋医学の考え方における気血や経絡の変調を調整する手技療法で、衣服の上から遠心性(体の中心から手足に

 向かって)に施術するのが特徴です。

 

・指圧は、日本で明治時代末から大正時代にかけ成立しました。

 衣服の上から、指や手掌(手のひら)等を用い、体表の一定部位を押します。

 生体の変調を矯正し健康の維持増進を図ったり、特定の疾病治療に寄与する施術です。

 

・マッサージ(Massage)という言葉のもとはフランス語ですが、その語源はアラビア語の「おす(Mass)」と

 ギリシャ語の「こねる(Sso)」という意味です。

 ヨーロッパで発祥し、明治時代に日本へ輸入されました。

 オイルやパウダーを用いて、求心性(手足から体の中心に向かって)に皮膚を直接刺激していくのが特徴です。

 主に血液やリンパ液の流れをよくします。

 


   あん摩・指圧・マッサージの効果

● 血液・リンパの循環改善   

・身体を動かす機会が減ると、老廃物でいっぱいになった血液が末梢に滞ります。

 マッサージを行い、求心的に血液を戻すことで、循環が改善され、組織に栄養や酸素が行きわたり、生命活動が

 活性化されます。新陳代謝を良くして、床ずれやむくみの改善を図ります。

 
● 筋緊張・痛みの緩和
・筋緊張による痛み、神経痛、関節痛など、痛みには様々な種類があります。

 マッサージ、はり・きゅう、運動法などにより、血行が促進され、硬くなった組織が柔軟になることで、発痛物

 質が流れやすくなり、筋緊張や痛みやしびれが軽減されます。
 
 関節可動域の拡大・維持
・関節可動域の拡大を目指し、片麻痺や廃用により拘縮が起きた関節に対し、関節運動法やストレッチを行いま

 す。低下した筋肉が回復されて患者様の ADL(日常生活動作)が向上し、身体介護がより楽になります。

 リハビリ前後の身体機能の維持やお手入れ(メンテナンス)にも役立ちます。
 
 残存機能の改善・維持
・片麻痺の方のADL(日常生活動作)維持と向上には、非麻痺側の筋力維持や運動機能の維持や向上が重要になり

 ます。抵抗運動法を行うことで、患者様のQOL(生活の質) 向上に寄与します。
 
 内臓諸器官の機能改善
・胸郭の周囲の筋緊張を緩和させることで、胸郭の可動性が向上し、結果的に胸郭内臓器である心臓・肺の循環機

 能・呼吸機能が改善されます。また、腹部のマッサージや下肢・体幹の運動法を行うことで、消化器等の骨盤内

 臓器が刺激され、消化・排泄機能の改善につながります。